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出産しました

出る前と
出した後では
大きなちがい
今はなんにも
言うことないよ

# by medine | 2016-04-29 15:41 | いのちやからだのこと

もうすぐ出産

出産のため地元・水戸に帰って来ています。


うちの実家は祖父祖母の時代に開業した産婦人科医院をやっていて、わたしの生まれる丁度半年前にじいさんが急死しましたが、その頃は全盛期の勢いを残したまま沢山の看護婦さんやその他スタッフが住み込みで暮らすという、今思えばほとんど女所帯の大奥のような環境の中、わたしはみんなに可愛がられて育ったことを覚えています。反面、幼いながらに女が集まるおそろしさも実感していたことは、自分の人格形成に大きな影響を与えていると思います。


さて、その後家業は祖母から父へと引き継がれましたが、わたしも姉も産婦人科医という職には就かず、父も数年前に分娩の主治医からは手を引き、2011年の震災の影響で建物が大きなダメージを受け、祖母も様々な理由から別所に引っ越し、何とはなしに寂寥感漂う実家でしたが、今回わたしは念願の子供を身籠って、この土地で産み落としたいと、何の異存もなく思いつきました。それは本当にスムーズな思いつきで、そこには一抹の不安もありませんでした。


しかし、父ももうすでに分娩からは手を引いていると言うこともあり、わたしが助産師さんの介助を受けての自宅での自然分娩について話すと、両親からは当然のような反対を受けました。もとより、父とわたしは似たもの同士でありながら、異なる時代環境を生きている反動で、医療に対する考え方は全くと言うほど異なり、議論になれば常に意見が一致することはありません。わたしも父も議論上の対立は望んでいません。だからわたしは小さいことから実践していくことで言いたいことが形になるのを見せていこうと思っています。


病院での出産か、自宅での自然分娩か、この選択はひとつのパターンに過ぎません。どっちが最善か、というより、結局は自分自身がどちらを望むかということだと思っています。選択において、他にどう影響するかという要素は、純粋な決断をさまたげます。それは様々な選択に置いて言えることです。公平に見て、どちらにもリスクはあり、どちらにもメリットはあるでしょう。そのどちらを選択するかは、個人の生き方を反映します。そして場合によって個人の選択が叶わないことも、それは大きな意味での自然なことだと受け入れます。


わたしは、からだに備わった生来の力を信じて、できるだけそれを損なわず引き出しながら、生きていきたい。それは、見方によっては我がままと受け取られるかもしれない。その分、どんなときでも小さな幸せをしっかり受け止めて、満たされた波動が少しづつでも周りに伝わっていったら、わたしも周りも幸せになると思っています。これは、簡単に言えば、いろんなことがありつつも、笑って生きていこうという決心です。


生きていく上で、他人と関わるということ、そして自分自身が生きるということ、これは同時に起こっていながら時として逆行するように思えることがあります。わたしが動かせるのはわたしの世界だけ、そしてそれは確実に周りに影響しています。何を大切にするか、そのさじ加減は自分しだいです。たとえ、自分の取った行動が周りの多くのものに反対されるものであっても、そこにはいいも悪いも好きも嫌いも、自分のすべてが溶け込んでいます。時に自己嫌悪に陥ったり、自分自身がわからなくなったり、そんな時こそ、ここまで生きて来た、生かされて来た、ただそのことを確かに、胸を張らなくてもいい、立派なことをしたり人の役に立つ必要もなく、ただ生きるということを改めて続けていく時なのだと思います。自信のない自分のまま生きること、それが明日の自信につながるのだと思います。


因果応報と言う言葉と、夢は必ず叶うと言う言葉は、とらえ方がちがうだけで、同じことを言っているのでしょう。


もう一度言いますが、わたしは、我がままと受け取られても、いろんなことがありつつも、単純に笑って幸せに生きていきます。これはもうすぐ生まれてくる子供に対しても言い切りたいことです。


おかげさまで、逆子も直り、多少体重増加が目立つ傾向にはありますが、いたって順調な日々を過ごしつつ臨月に入りました。

愛するみなさまの健康と平和を祈って。今日はここまで。


# by medine | 2016-03-06 11:53 | 暮らしごと

甘いもの

胚芽米に、紫米、モチキビと赤モロコシを混ぜてご飯を炊いた。
そのご飯に米麹を混ぜて、薄ピンク色の甘酒を作った。
その甘酒を、潰したバナナ、きな粉と混ぜて、バットに流して凍らせた。
何度かかき混ぜては凍らせて、金属のタッパーに詰めて凍らせておいた。

ひとり煌煌と燃える薪ストーブの火を見ながら自家製アイスを食べる。
となりのソファーでは愛犬がぺちゃぺちゃと舌を鳴らしながら眠っている。

カチカチには凍らない、シャクシャクざらついた重雪のような食感。
大好きなバナナときな粉とお米の風味、とろみのある甘さ。
わざと潰さないでおいた雑穀のツブツブが時々口に残る、噛み砕くとほろ甘い。
地味ながらくせになる美味しさ。

ああ甘いものが好き。

# by medine | 2016-01-16 19:21 | パンのこと

冬が来てる

冬支度をと言っている間に冬が来た
いつの間にか 毎年のこと

今年は薪ストーブを使い始めた
はじめてのこと
薪をいただいたり切ったり割ったり
ありがたきいそがしいこと

大量にいただいた野沢菜を漬けるのに大失敗した
塩の量の加減が身に付いていない
がっかり胸いたしこと
来年はこうしようとあれこれ思う
小さなことの積み重ねだとしみじみ思う
日々ていねいに生きること

大根は今年も美味しく漬かった
暮らしの先輩から教わったレシピ
活き活きし暮らしの知恵
聞くこと続けること伝わること
身にしみていくこと

木の種類を気にするようになった
その辺に生えている身近な木々の名前を知るようになった
広葉樹 針葉樹 密なもの 軽いもの
ごわごわの皮の すべすべの肌の
燃やしやすいもの なかなか火が点きにくいもの
暖めてくれてありがとう

夕方になると北風の侵入を防ぐのに大きな窓全体にロールカーテンを下ろす
黄色い電球のあかりとともに夜の始まり
お気に入りの音楽をかけたりかけずに静かにいたり
気ままに楽器を持ったりペンを走らせたり
ストーブの上で豆を煮たりオーブンでアップルパイを焼いたり

このところはあったまったストーブのそばに布団を敷いて寝ることにしている
2階の寝室では代わりに干し柿がひんやりと眠っている
おばあちゃんの好物 毎年贈る 旦那さんも好物
よろこばれるうれしいこと
寒さや淋しさ老いること
連綿とつながる日々の尊さを敬うこと
手を合わせる気持ち
心に宿る火

冬の暮らしにギュッとつまったさまざまなものごと
それでもまだ始まったばかり





# by medine | 2015-12-27 18:04 | 暮らしごと~life works

稲刈った

先日10月10日なんだか並びのいい日、稲を刈りました。

10月に入って秋晴れが続き、ぬかるんでいた田んぼの土も乾いたかなと思い、このまま一雨降る前に刈ってしまおうということに。
急な思いつきにも関わらず夫の実家からお母さんとお姉さん親子が来てくれました。
ひやかしに、なんて言って来てくれた友人もしっかり働いてくれました。
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棚田マンションのみなさんはほぼ稲刈りを終えてはぜがけ乾燥中。
うちは田植えも遅かったし、先月続いた集中豪雨で稲の一部が倒れて成長が遅れた気がしたので、稲刈りの時期も引っ張りました。
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いつ来ても見晴らしのよい棚田。
春から秋にかけて通った段々のあぜ道。
面倒だと思うよりも気持ちよさが勝っていたな。
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およそ2畝の小さな田んぼを夫と母の二人で手刈り。
お二人、泥に埋もれながらの奮闘のおかげで刈るのは午前中で終了。
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わたしは刈った稲を集めて稲藁で束ねる仕事を。
稲藁は、すでに脱穀を終えた方から頂いたもの。
それを数本合わせて、刈り取った稲束をゆわえ、合わせ目をグッと締めてぐるぐる回し、こよった稲藁をゆわえた胴元に入れこむ。
これは軍手なしの作業。女手で終わらせて男手に運んでもらう。
稲刈った_b0191196_107691.jpg

今年は量も多くないので、家に持ち帰って、はぜかけ、ならぬ、フェンスがけしてみた。
雨に当たらないように上からビニールシートをかぶせる。
ここから2週間は天日干し。
脱穀はどうやってやろうかな。
村には昔ながらの農具をまだ持っている方もいるから、声かけてみようかな。
楽しいな。

追記:
ちょうど2週間後の10月24日
お向かいさんのご厚意で脱穀機を貸していただき
ほとんどの作業もやってもらって脱穀完了。
稲刈った_b0191196_13183443.jpg

ありがたや。
夜半には雨が降って来てさすがの大正解でした!
この後、藁くずを田んぼに蒔いて冬起こしというのをやっておくと来年にいいらしい。
ためになるね
# by medine | 2015-10-14 10:29 | 暮らしごと

日々いろいろなものごとがわたしのくすりになっています。      http://medine.me


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